[読書]サムライ×スイーツ |
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| ちょんまげぷりん/荒木 源/小学館文庫
改題前のタイトルは「ふしぎの国の安兵衛」だそうです。
*あらすじ シングルマザーの遊佐ひろ子は、お侍の格好をした謎の男と遭遇する。男は180年前の江戸時代からやってきたお侍で、木島安兵衛と名乗った。 半信半疑のうちにも情が移り、ひろ子は安兵衛を家に置くことに。安兵衛も恩義を感じて、家事の手伝いなどを申し出る。その所作は見事なもので、炊事・洗濯・家事などすべて完璧。仕事で疲れて家に帰ってくるひろ子にとって、それは理想の「主夫」であることに気付く。 安兵衛は料理のレパートリーを増やし、菓子づくりに挑戦。これが評判を呼び、「ござる」口調の天才パティシエとして時の人となるが──。
男子厨房に入るべからず。といわんばかりに古臭い(というかタイムスリップしてきたのに、その表現は語弊があるな…)考え方の安兵衛が家事(特に料理)にハマっていく様子は、読んでいて楽しかったです。 安兵衛が具体的に元の世界で、どの位の地位の侍だったのかが中々出てこなかったのは、そういう理由があったんですね(“そういう理由”については本を読んで下さいw)。 オチとなる終章もキレイにまとまっていて、エンターテインメント小説としてよく楽しめました。
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3月28日(日)22:56 | トラックバック(0) | コメント(0) | つぶやき | 管理
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