オニヤンマ改変
 
音と笑いとなんじゃろね。
 



2009年8月6日を表示

読書感想文

今日は8月6日。広島に原爆が投下された日でしたね。
レストインピース。
朝から広島平和記念公園のニュース映像が流れていたので、今日が8月6日なんだと気付いた学生さんも少なくないかと思います。小学生だったら親御さんに「アンタ、宿題はどこまで進んだの?」なんてギクリとする一言を言われてしまったのではないでしょうか。

そういう背景が実際にあったかどうかは判断付きかねますが、本日のバイト先は、小学生からやたらと「読書感想文に相応しい本ってどこにありますか?」といった内容の質問をされることが多かったです。
私のバイト先では、日本の読み物と海外の読み物をそれぞれ低学年向けと高学年向けに分けて配架しているので、それを目安にして、自分のセンスで探すのが一番楽しいと思うのですが……^^;
どうやら普段から読書をしない子は、すぐ答えに結び付けたがる傾向にあるようです(あくまで私の憶測ですが)。

読書感想文って、あらすじを追っていって、ちょこちょこ主人公やら登場人物(人外の可能性もあるが)の行動や言動に対して「こういう風に感じた」とか、「自分だったら此処はこういう決断を下すだろう」とかを書いていけば良いんですよね(かなりカンタンな解釈)。
というわけで、あまりにも簡単すぎる(すぐに完結してしまう)あっさりとした話では、読むのは楽でも、書く作業が大変になってしまうわけです。
だからといって、自分の読書能力の何十倍も上の、難しい作品に手を出してしまうと、読む動作が苦になってしまって、「書く」に至らない……なんていう最悪な事態を招いてしまいがちですよね
だからこそ自分のセンスで「この本だ!」と書架をぐるぐるまわりながら、時折手にとってパラパラと読んでみた方が良いんですよ。
読書が趣味の人ってそれ(本との出逢い)が楽しいから趣味としてやっていけるんですよ。この快感を子ども達にもっと知ってもらいたい

因みに私のオススメとしては……今日は高学年の方からの質問が多かったので高学年向けで。
私自身が小学5年生か6年生の読書感想文で用いた作品は伊藤左千夫の作品「野菊の墓」でした(→青空文庫)。
主人公が15歳の少年、そして相手の女の子は2歳上の17歳、2人の切なく儚い恋物語ってことで、女の子は特に楽しく読めるんじゃないかな。
恋物語の名作といえば、五千円札の肖像画にもなっている樋口一葉・作の「たけくらべ」(→青空文庫)もオススメです。文語体がキビしいと仰る方もいるかと思いますが、『21世紀版少年少女日本文学館』というシリーズが最近出ているので、難なく読めるかと思います。
文学といえば、現代小説でも「はじめての文学」というシリーズで文藝春秋社から、IQ84で話題の村上春樹さんや、「模倣犯」「ブレイブ・ストーリー」などで御馴染みの宮部みゆきさん、重松清さんなど今をときめく現代文学作家ばかりの子供向け小説が出版されています。

こんなところかなぁ。あ、海外の読み物もスウィフトの「ガリバー旅行記」とかベルヌの「十五少年漂流記」、デュマの「三銃士」などなど、名作も中々良い味出してるんですよね。
特に「ガリバー旅行記」に関しては、大学在学時に司書の資格科目でレファレンスブックを作ったので、ちょっと思い入れがあります。福音館文庫から出ているのが特にオススメです!

こういう、時間のある時に「本との出逢い」という旅を図書館で体験してみませんか
充実した夏休みをお過ごし下さい



8月6日(木)23:14 | トラックバック(0) | コメント(0) | つぶやき | 管理


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