オニヤンマ改変
 
音と笑いとなんじゃろね。
 



[テレビ]知るを楽しむ木曜日

江戸の色恋物語4 ~遊郭なればこそ~

 > 江戸時代、恋の文化が花開いたのが、遊郭だった。遊郭は浮世絵や芝居の舞台として脚光を浴び、粋な文人たちが集うサロンとして繁盛した。教養と品格を兼ね備えたトップクラスの遊女たちは、江戸庶民のあこがれを一身に集めるスターであり、恋の達人として人々の手本となった。遊女は男を引きつけるため、さまざまな恋の手練手管を編み出した。手強い遊女にもまれることで、男たちは自分自身を磨き、江戸のダンディズムである〈粋〉な生き方を我がものとしていった。恋の文化のゆりかごとなった遊郭。そこで繰り広げられた男と女の悲喜劇を通して、江戸時代の日本人の美意識へと迫っていく。



遊女とおもいを遂げるには、それは大層なプロセスが必要だったんですね。番組中にも言われていましたが、まさに議事恋愛の世界です。女性に振り向いてもらうには身だしなみだけでなく、遊び方(性格)も粋でなければなりませぬ。
たとえば、馴染みになりつつあった客が他の遊女に浮気をしてみたものなら、その客は振袖を着せられ、笑いものにされてしまうのだとか。

遊女もまた遊女で、馴染みの客がなかなか店に姿を見せないようになると手紙で営業をし、床上手になるためのテクを磨き、相手への思いがかなり大きくなると、刺青で「客の名前+命」と彫ったり、小指を落として客へ送りつけたり……。
「相手の名前+命」という刺青は、ある意味現代でもあるっちゃあありますよね。それは(現代版だと)イニシャルだったり、英文のメッセージ的なものだったり、簡潔な記号だったりすることが多いですが。
しかし、、、小指を送りつけるのって、今やれば確実に嫌がらせだと思われますよね。でもこれが指きりのルーツ(でしたよね?)と考えれば「それほどまでに貴方のことを思っているのです」という意思表示にかなりなりますね。

そして両思いになった男女。お金のある客であれば身請けをすることも可能ですが、それが、できない場合究極の選択は、心中。
『曽根崎心中』と耳にすると、近松門左衛門の浄瑠璃台本と結びつくかもしれませんが、これは実話を元に構成されています。

江戸時代の恋は切なく儚いものなんですね。
相手を貪欲に求めすぎてはいけないのです。






6月26日(木)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | テレビ | 管理

この記事へのコメント投稿はできない設定になっています
コメントはありません。


(1/1ページ)