オニヤンマ改変
 
音と笑いとなんじゃろね。
 



やめられない、とまらない。

川口盛之助の「ニッポン的ものづくりの起源」 あの病みつき商品の王者の神秘性 川上産業の「プチプチ」に見る芸術的技術(1)


日本人なら老若男女を問わず、「プチプチ」と聞けば何のことかすぐ分かりますね。素晴らしいネーミングです。ちなみに英語圏では「泡の包み」、中国では「泡の敷物」、フランスでは「泡の紙」、ドイツでは「エアクッション的な包み」と呼ばれています。

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日本の「プチプチ®」という愛称、実は業界のパイオニアで現在も圧倒的なトップシェア企業である川上産業の登録商標です。海外ではその形や機能を解説するという論理的な表現になっていますが、日本の名称は、気泡状であることも、クッション材であることにも一切言及せず、擬音語のみで俳句のようです。それも本来の包装の役目を終え、最期に指で潰されてしまう瞬間のシーンを表現しています。さすがに情緒の国、風流としか言いようがないですね。

 プチプチの正式名称は、梱包用気泡型緩衝シートとでも申しましょうか。高級お菓子の缶を開けると入っている、あのツブツブ状のポリエチレン製のシートです。実用化されたのは1960年代初頭ですので私とほぼ同世代です。小さい頃、頂き物のお菓子のブリキの蓋を開けると一番上にこれが入っていて、お菓子もさることながら、これをプチプチするのが楽しみだったことが思い出されます。

 ちなみに、通常は主に業務用途で用いられるプチプチシートですが、高級系お菓子の容器が一般のチビッ子たちとプチプチとの人生最初の出合いであるという図式は今も昔も変わらないのだそうです。

gooニュース (NB online)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070928/136282/


英語、中国語、フランス語、ドイツ語、どれもそのものの形状や、使い方に沿ったネーミングです。
しかし日本語では『プチプチ』という、いわば本来の目的を果たしたあとにやる、そのときに発する音が名前としてまかり通っています。不思議ですね。



10月18日(木)15:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | つぶやき | 管理

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